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■前回のあらすじ
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初動から獲った獲られたの激戦。
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そこでとられた作戦は「死守」一択。
時間はまだ開始3分。
どうなる、VVIP。
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というか、ブログを書く時間がなさすぎてだいぶ経ってしまった今日この頃。
執筆早くせねば。
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■均衡
我が布陣する左拠点への攻撃は終息を見せて行った。
最低限の防衛人数を残し、その他の手隙のメンバーは橋と敵拠点に向かわせる。
斥候を兼ね備えた攻撃部隊だ。
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ちょくちょく攻撃は来ることがあったが、そこは数でカバー。
我がちょっと偵察に行っている間に相手の小隊が特攻してきたことはあるが、そこは橋でのメンバーからの報告によって事前に察知し、潤滑に対応することができた。
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■防衛という任務
防衛というのは非常に重要である。
防衛の指揮というのは何が必要なのかをここで解説したい。
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我は様々なMMOそしてGvGを経験してきた。
その中でも相手を攻め落とす役割は担うことが少なく、防衛ないし遊撃といった行動に準じることが多い。
というのも、我の強さ(=課金力)では相手を落とすことができないからだ。
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我なりにいわゆる攻撃と防衛についてまとめてみた。
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あくまでこれは一般論であり、例外は多々ある。
例えば極端に相手が攻撃部隊にリソースをかけてきた場合など。
簡潔に言うと、攻撃部隊はどうしても戦闘力を求められる傾向にある。
対して防衛については、どちらかというとリスポン地点から近い為、戦線維持が容易な方である。
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だが我が防衛部隊で一番重要だと思うのは防衛そのものではない。
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防衛部隊はどれだけリソースを管理できるかという点にあると考える。
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攻撃部隊からすると、増援として遊撃部隊(自由に動く部隊)が最初に挙げられるだろう。
そこにもう一つ力が足りない、人数が足りない場合、それを後押しするのが防衛部隊だ。
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防衛の時は周りを把握し、戦況を把握しなくてはならない。
防衛を最低人数で行うことこそ、防衛部隊の真骨頂と言えよう。
余った人員を適切に攻撃に回すことで場を有利に進めるのを常に意識している。
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だが当然のことながら攻撃に人員を割き過ぎて防衛が疎かになっては本末転倒。
そこで必ず防衛から攻撃に廻った者に関しては「斥候」の役目を命ずる。
前線での斥候がいれば対応が早くなり、いざ拠点に敵が大量に来たときにも対応ができるからだ。
たった5秒、10秒指示が早くなるだけで勝敗を左右することもざらにある。
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防衛部隊でありながら、時には指揮によって攻撃をする者たち。
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これを
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ファンネルと云ふ。
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既に気付いた者もいるだろう。
ファンネルの指揮というのは状況に応じて目に見えない箇所へ送り込み、戦わせることに他ならぬ。
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まとめに入ろう。
防衛部隊の指揮、それは即ち人類の進化、そう。
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ニュータイプなのである。
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■一歩も譲らぬ拠点争い
ファンネルを使いこなし、敵拠点や中央に増援を指示する。
中央は相変わらず敵のランカーが勢揃いのため、落とすことは疎かカットで手一杯。
あわよくば敵拠点をファンネルの増援で落としたいところであったが、敵リスポン地点の目の前に拠点を落とすには至らなかった。
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自らもリスクを犯して前線に出るのを試みるも、敵人数の多さが過去最大級のものであり付け入る隙がない。
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むしろ隙を見せようものなら即座に敵が雪崩れ込んでしまう。
この間にもファンネルを戻すべきか否かを判断しなくてはならぬ。
中々に痺れる戦いが続く。
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■拠点落とし
中盤を超えても尚互いに一歩も引かぬ状態。
攻めも成果は挙げられず、唯一初手の初手で掴んだリードだけが希望を紡いでいる。
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そしてとうとう、最終局面を迎える。
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我の拠点では攻撃が断続的な波のように火花を散らしていた。
あくまでカットメイン、決して獲られてはならぬとわかっていながらも、少しでもファンネルたちが攻撃に参加できるよう必死に耐える。
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だがここに来て、とうとう中央から悲鳴とも取れるようなヘルプ要請が届く。
先述した通り、中央には敵ランカーがわんさかといる状態だ。
終始拠点の確保どころかカット一辺倒。
その間に敵拠点を落とす予定も狂ってしまった。
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我の拠点はなんとかなりそうな雰囲気だ。
ファンネルを使って中央に増援を送るのか、奇を衒って他拠点を落とすのか。
だが中央の様子はわからぬ。
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どう判断するか、ふと迷った、一瞬であった。
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我がVVIP、総指揮のるみぃから一言、命令が下る。
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それは非常に具体的であり、そしてシンプルな作戦であった。
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るみぃ「リスポンした人、中央の拠点突っ込んで死んできて!!!」
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あまりにもストレートな指示。
普通だったら「その言い様はちょっと…」などと頭の隅に浮かんでしまうかもしれぬ。
だが人は必死な時、そのような場面に出会すと、清々しさを超えた神々しさを感じてしまうものだ。
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咄嗟に我も反応し、ファンネルに指揮を下す。
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「ファンネル(防衛部隊)、中央突貫!中央で散ってくれ!」
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それに呼応するファンネルの面々。
リスポン地点から綺麗な直線を描くレーダーに映る緑色の点たち。
その光は命の煌めきとも見える、眩さと尊さすら感じる。
そして数秒後に画面を埋め尽くす、
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怒涛のデスログ。
それはまるで命の光を宿した流星群。
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我は防衛故、中央には行っていない。
その為、その場面を目にしてはいない。
だが我はニュータイプ。
我が小隊のファンネルたちが、
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ランカーと云う名の小惑星たちに挑み、
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大気圏との摩擦で消え去っていくのを、目を瞑っても感じ取れる。
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恐らく我がもう少し感受性が豊かな人間であれば、間違いなく壊れていただろう。
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だがこの作戦が、文章にすると滑稽に見えるかもしれないが結果として功を制した。
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敵からすると面白いくらいに倒せているので押せているのだと思い、アクシズ中央に戦力を集め始めたのだ。
やられてもやられても、それでも尚、突貫するファンネルの面々。
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防衛部隊「ランカーだけにいい思いはさせませんよ!!」
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散りゆく命。
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暴れる敵ランカー。
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断腸の思いで作戦を実行するVVIP。
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そして
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流れが早すぎてもはや回転式アニメみたいになってるデスログ。
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その状態が続き、VVIP、とうとう
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極限男女戦を制す。
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そう、
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地球を救ったのである。
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にしても、振り返ると、
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この結果を見て勝利と云うのも中々信じがたいものがある。
だが、VVIPはなんとかこの激戦を連携でやり遂げたのだ。
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歓喜の声、叫び声が何か弾けたかのように耳から入ってくる。
もっともMMOで楽しい瞬間というのは、このことを云うのであろう。
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極限男女は今まで戦ってきた中で質・量共に一番戦ってきた中で苦戦を強いられたサークル。
本当に熱い戦いを感謝。
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この後すぐに、極限男女は一度体制を立て直し、第二幕へと進んだと云う。
同じメンバーでの戦いはないかもしれない。
だがこの一期一会の戦いが、再びより大きな熱量を持ってぶつかり合えるのを期待し、本ブログを締めさせてもらう。
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そして最後に。
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ファンネルたちが報われて本当に良かった。
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以上。