Discordコミュ運用術:コミュニティの盛り上げ方【実践編10】

「Discordコミュニティ運用術」の第21回(実践編10)は、Discordの総合コミュニティを盛り上げるための方法を紹介します。

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Discordコミュ運用術:コミュニティの盛り上げ方【実践編10】

監修:ささもん(Appliv Games)

ゲームライター歴10年。ゲーム公認Discordコミュニティの管理人として、数万人規模のサーバー運用経験あり。

ゲームはジャンル問わずプレイするが、その中でもゴルフゲームが得意。解説役としてテレビにも出演。

書籍「Discord活用ガイド」(2023年7月6日発売)では、IP公認コミュニティを成功に導いたDiscord運用者としてインタビューも受けている。

みんなが楽しめるコミュニティを作ろう!

今回は、Discordでゲームの「総合コミュニティ」を運用するときに覚えておきたいポイントを紹介します。

コミュニティを盛り上げるために、管理者がやるべきことはたくさんあります。しっかりと運用の流れを覚えて、みんなが楽しめるコミュニティを作りましょう!

■目次

コミュニティづくりの基本はコレだ!
 └みんなと「自分」が楽しめるコミュニティを目指す
 └「交流」と「攻略」の2つを主軸にする管理人がやるべき3つのアクション
 └コミュニティの中心になって盛り上げる
 └Discord内の攻略情報を充実させる
 └運用をサポートしてくれる人を探そう逆にやってはいけないことは?
 └コメントの無視・放置は絶対にしない!
 └チャンネルの作りすぎに注意コミュニティを盛り上げるコンテンツ
 └作成するチャンネル例
 └コミュニティ内イベントの企画
 └レベルアップ機能の導入(ランクBOT)Discordコミュニティの運用をご検討中の企業様へ

コミュニティづくりの基本はコレだ!

まずは基本中の基本、どんなコミュニティを作るのかについて。Discordでコミュニティを立ち上げるときは、次のことを意識するようにしましょう。

みんなと「自分」が楽しめるコミュニティを目指す

自分が楽しめなかったら、コミュニティを運用するモチベーションが低下しがち。

もちろん責任感は大事ですが、「管理しないと…。」といった気持ちだけではなく、「自分もみんなと一緒に楽しめる!」そんなコミュニティを目指して、運用していきましょう。

「交流」と「攻略」の2つを主軸にする

盛り上げるためのコンテンツは色々ありますが、最初は「ユーザーの交流」と、「ゲームの攻略」の2つをメインに考えてチャンネルを作っていきます。

それぞれ、こんなイメージを持っておくといいでしょう。

  • 交流:雑談、質問など、ユーザーが意見を交換する場所
  • 攻略:攻略ネタを投下する場所、ここでは交流をあまりしない

攻略に関しては、攻略情報を集めておく「」のイメージが近いですね。各自が持っている攻略ネタを投稿して、みんなで共有するといった感じです。

雑談は部屋の中でみんなでわいわい、攻略は部屋ではなく情報を入れるための箱

攻略チャンネルでチャットが活性化しすぎると、有用な情報がどんどん流れてしまうので、攻略記事や動画のURLを投稿するだけの場所として運用するのがおすすめです。

雑談と攻略がごちゃまぜになっているのではなく、ある程度は分かれているほうが使い勝手が良くなります。

  • ゲームの上級者がたくさんいて盛り上がってる!
  • 攻略情報はこのDiscordを見ればだいたい集まる!

この2つを達成できたら、総合コミュニティとしてのベースが完成したと言えるでしょう。

管理人がやるべき3つのアクション

続いて、コミュニティを盛り上げるために管理人がやるべきことを紹介します。

コミュニティが軌道に乗るまでが大変なので、これらのことをしっかりとやって、みんなが使いやすく、盛り上がりやすい環境づくりをしていきましょう。

コミュニティの中心になって盛り上げる

最も大事なのは、自分が積極的にコミュニティに参加すること。管理者が何もしていないコミュニティは、周りから見る印象も良くないですし、盛り上がりにくいです。

特に最初は盛り上げるのが難しいので、自分からどんどん話題を振ったり、積極的にメッセージに反応するなどして、会話がまったくない状況を作らないようにしましょう。

メンバーのちょっとしたコメントも大事な話題のひとつ。しっかりと拾ってあげましょう

可能であれば、親しいメンバーにコメントをお願いするなどして、盛り上げるのを手伝ってもらう方法もおすすめ。

3~4人でワイワイ会話をしているだけでも、チャットが盛り上がっているように見えるので、他の人も会話に参加しやすくなります。サブのアカウントを作って、一人二役を演じるのもありですね。

また、チャットが荒れてしまったときもすぐに対応できるように、そのときの対策方法もしっかりと考えておきましょう。

Discord内の攻略情報を充実させる

総合コミュニティでは、ユーザー同士の交流だけでなく、サーバー内で攻略情報を充実させることも重要です。

理想は、Discordを見るだけですべての攻略情報を入手できる状況。

以下のような場所から攻略情報を集めて、Discord内で共有できる環境を作っていきましょう。

  • Twitter
  • YouTube
  • まとめサイト(5ちゃんねる)
  • 攻略Wiki
  • 攻略ブログ

攻略情報を最速でゲットできるなら、Discordに来る優先度は上がります。

例えば、新キャラが登場したときに、キャラの評価を議論できるようなチャンネルがあれば、とりあえず見に来る人も多いと思います。

こちらは『ワールドフリッパー』の公式コミュニティ。「キャラ性能検証部屋」というチャンネルでは、色々なキャラの話題で盛り上がっています

他にも、Twitterだったら公式アカウントのツイートだけでなく、ハッシュタグのツイートをDiscordと連動させてもいいですね。

ツイート数が多いと、どんどん流れてしまいますが、Twitterで検索する手間が省けるので攻略情報を集めやすくなります。

ハッシュタグでの連携法方法は、こちらを参考にしてください。

運用をサポートしてくれる人を探そう

コミュニティを盛り上げていこうと思っても、Discordを見れない状況や、自分では答えられない話題など、ひとりでは難しい状況がたくさんあります。

コミュニティの規模が大きくなってきて、ひとりでの管理が難しくなってきそうなら、運用をサポートしてくれる人を探しましょう。

サポート担当にやってもらうのは、主に以下のこと。

  • 質問などへの返答
  • 問い合わせの対応

BOTの知識がある人などがいれば、BOTの導入や管理を任せてもいいですね。信頼できる人には、管理者権限を付与して「サブ管理人」をお願いしてもいいでしょう。

サポートをお願いするときは、担当の人に特別な役職を付けて、管理メンバーのひとりということが分かるようにしておきます。

そうしておけば、サポート担当が責任を持って管理を担当してくれやすくなるだけでなく、「管理人がちゃんといるサーバー」というアピールにもつながります。

ロール設定でメンバーを表示できるようにすると、メンバーの一覧で管理者がいるかどうかを確認できるようになります。

ロール設定にある「ロールメンバーを表示する」をONにすると、メンバー一覧に管理者として表示されます

メンバーがDiscordを放置しているといったことがなければ、表示しておくのがおすすめです。

逆にやってはいけないことは?

コミュニティを管理する上で、絶対にやってはいけないことを紹介。コミュニティづくりに失敗しないためにも、これらのことをしっかりと覚えておきましょう。

コメントの無視・放置は絶対にしない!

コミュニティを盛り上げるときに絶対にやってはいけないのが、コメントを放置すること。

例えば新規の人が質問したとして、誰も答えてくれなかったら、次に発言しづらくなってしまいます。

なるべく早くレスを返せるように、管理人とサポートメンバーでしっかりと運用できる体制を作りましょう。「@メンション」がなくても、早く気づいて返せるのがベストですね。

チャンネルの作りすぎに注意

チャンネルを作りすぎると、書き込む人が分散してしまい、サーバー全体で見るとあまり盛り上がっていない印象を与えてしまいます。

コミュニティを立ち上げたばかりのときは、「雑談」と「質問」の2つのチャンネルをメインにして、そこに人が集まるように意識しておくのがおすすめです。

もちろんチャンネルが少ないほうがいいというわけではないので注意。ゲームをプレイしてみて、絶対にほしいチャンネルをしっかりと考えつつ、盛り上がりそうにないチャンネルが乱立しないようにしましょう。

使いみちがはっきりしないチャンネルは、長時間放置されがち。実際に運用してみて、これは違うなと思ったチャンネルは、運用方法を変えるなどの対策が必要です

コミュニティを盛り上げるコンテンツ

最後に、コミュニティを盛り上げるためのチャンネル・コンテンツを紹介します。

作成するチャンネル例

コミュニティをより盛り上げるためのチャンネル例としては、以下のようなものがあります。

  • イベント攻略
  • ガチャ爆死チャンネル

1. イベント攻略

ゲーム内のイベントクエストなどの攻略専用チャンネル。そのイベントの攻略情報を掲載したり、クリアパーティなどの攻略情報を交換したりします。

イベントごとに攻略を分けておけば、探す手間が省けて必要な攻略情報がすぐに手に入りますね。

◯月✕日:イベント名」といったチャンネル名にすれば、さらに分かりやすくなります。

こちらは『ディライズ』の総合コミュニティ。イベントごとの攻略チャンネルがあります

特にスマホRPGのクエスト系のイベントなどではあるといいですね。イベント期間が終了したら、過去ログに収めておけば、チャンネル一覧を圧迫することもありません。

2. ガチャ爆死チャンネル

みんな大好き、ガチャ結果を投稿するチャンネル。もし爆死してしまったとしても、ここでみんなに共有すれば、盛り上がりに一役買ってくれます。

まさに廃課金の人が活躍できるチャンネルですね。ガチャを引かない人も、他の人のガチャ結果が気になる人は多いのでおすすめです。

メシウマorメシマズ、どっちでも盛り上がります

コミュニティ内イベントの企画

ユーザーが楽しめるような企画を考えて、イベントを開催する方法もあります。

例えば、以下のようなものはどうでしょうか。

イベント 内容
キャラ人気投票 アンケートBOTを使って、ゲームキャラの人気投票をする
ユーザー参加型配信 Discordで参加者を募って、一緒にゲームをプレイ。その様子をYouTubeライブなどで配信する

Quick Poll」などのBOTを使えば、簡単なアンケート企画だったらすぐにできます。

Quick Pollの投票画面。それぞれの回答に絵文字(リアクション)を設定して、下にある絵文字アイコンを選択すると投票できます

ユーザー参加型の企画は定番ですが、共闘や対戦などのマルチプレイが盛り上がるゲームなら、積極的にやってみましょう。

事前に告知しておけば、普通に配信するよりも人数を集めやすいので、配信者のほうもより楽しめますね。

レベルアップ機能の導入(ランクBOT)

ランクBOTは、総合BOT「MEE6」などで使える、「チャットで発言をすると経験値がたまっていって、コミュニティ内でのレベルが上がる機能」のこと。

チャットで積極的に交流している人ほどレベルが高くなるので、メンバーのモチベーション向上にもつながります。

各メンバーにランクカードが配られて、チャットをするごとに経験値がたまっていきます

経験値がたまると、レベルアップ。その人がどのくらいチャットを使ってくれているかが、ひと目で分かるようになります

ただし、レベルが高いからといって、その人を優遇したり、持ち上げすぎたりするのはNG。

あくまで「モチベーション」を上げるためのツールであって、貢献している人だけが優遇されるようなサーバーにはしないようにしましょう。

MEE6の導入方法については、以下のマニュアルを参考にしてください。

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