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総員、我が名はケンラウヘル。すなわち反王である。
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■最近の様子
ケンラウヘル02では圧倒的な強さを誇る上位血盟によって攻城戦では太刀打ちできず。
人を集めるにもなかなか厳しい状況。
一矢報いることを夢見ながらも、今はレベルや装備集めに奔走中だ。
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現在のレベルは76の92%。
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これでランキングは61位で、ギリギリ名前に星2つ付いていないという状況。
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これはケンラウヘル02サーバーがやたらと最近切断することに起因する。
AirPodsを片耳につけながらポケットの中でiPhoneを放置しているのだが、今日は平和だなと思っていたら切断していたなどが多々。
バグを早く見つけて対応してもらいたい今日この頃。
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だが何といっても定額制実装によるダイヤ購入見送り。
が、思ったよりも定額制が入るのが早くて助かったのが本音。
ようやくレベル上げも本調子といった所だ。
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■キャラクターの成長
そういえば、キャラクターについてようやく2つ大きな変化が現れた。
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1つは君主魔法、エクスカリバーの獲得。
対人専用で、簡単にいえば遠距離のスタンスキルだ。
敵対と狩場で対峙した時など、このスキルのおかげで格段にPK成功率は上がった。
周りからは強すぎるだろそのスキルなんて言われることもあるが、これには大きな欠点がある。
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まずはMPの消費だ。
地味に1回につきHP120も大きいが。
1回につきMPの消費が78。
この消費がかなり大きい。
現在のMAXMPが572、ということは連続で撃ったとしても7回くらいが限度だ。
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そして地味に痛いのはクールタイムの長さ。
1回につき15秒クールタイムがあるので本当の意味での連続というのは到底難しい。
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しかし、それを超えて嬉しいのはやはり遠距離でのスタンが可能という所。
一人でPKする時というよりも、遠距離からの足止め、戦闘の起点として使える。
あとはナイトのショックスタンとは別のスタンとしてカウントされるため、例えばナイトのショックスタンが掛かっている間にエクスカリバーをかけると、そのままエクスカリバーの時間分加算されるので非常に強い。
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にしてもMPの確保をどうするのかが頭を悩ませる所だ。
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まぁそれよりも、これが怪人PANCHの生放送中に「私が買っておきますよ^^」と言われて確保してもらった物であり、今月の財政状況の方が頭を悩ませているのは秘密。
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■我が軍の引退者
さて、定額制の使い勝手に付いては非常に良いという感想なのだが、それについてはまた別途書くとして。
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今はまさにスマホMMO戦国期、飽和期といっても過言ではない。
そういった中で色々なタイトルで目に付くのが「引退」という文字。
昔はあまり目にすることがなかったが、SNSが発展した現在では、そういった情報というのは嫌でも目に入ってくる。
スマホのゲーム、特にパズルゲームなどは一人で完結するものではあるが、MMOというのは人がいてこそ成り立つものだ。
しかもMMOというのは面白いもので、他のゲームと違ってMMOのプレイ人口というのは大きく変わることはない。
故に、どこもMMOプレイヤーの取り合いが発生し、新しいMMOが出るたびにチャットでは「●●●の●●●サーバーでやってました」といった具合に、同窓会のようになるのも珍しくない。
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引退という言葉は一般にはネガティブに捉えられる。
それは周りにも大きく影響するからだ。
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さて、そんな中で我の友人が引退する騒ぎがあった。
友人といってもただの友人ではない。
17年来の付き合いである、我が軍の副血盟主、黒魔術師ケレニスだ。
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このケレニスとはリネージュ1で知り合った。
同じサーバーだったが違う血盟、だがひょんなことからオフ会で知り合い意気投合。
終いには社会人になってからもルームシェアをするくらいの仲だ。
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彼とはいつも延々とゲームをしてきた。
互いにリアルで暇を見つけては、夜な夜なVCを繋げて笑いあっていた。
彼はイタリアンレストランで料理長をしているのだが、厨房からもログインを欠かさないというゲーマーっぷりだ。
リネージュMも当然一緒にプレイし、延々と「杖で撲殺してるウィザードなんて、僕の知ってるウィザードじゃないやい」と魔術師に関する愚痴を毎日のように聞いていた。
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リネージュMがサービス開始してから約5ヶ月。
最近はめっきり仕事が忙しいのか、VCなどにケレニスは来なくなっていた。
我も色々と忙しかったので気が付かなかったのだが、ある時ふと血盟員リストを見ていると。
ケレニスが2週間もINしていない事に気が付いた。
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こんな事態は今までなかった。
嫌な予感がする。
引退、そんな感じの雰囲気だ。
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引退の時の雰囲気というのはちょっと触れにくい空気になるものだ。
ゲームというのは何かあっても人間関係を、ゲームをやめることで切れる。
良いところでもあるが、悪いところでもあるとは思うのだが。
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ただ、このまま何も触れないと本当に消えてしまうかもしれない。
何かあるに違いない。
我は意を決して彼に電話をかける事にした。
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0時を過ぎて店が終わった頃を見計らって電話をかける。
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ケレニス「おう、元気か」
ケンラウヘル「どう、最近は?」
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他愛のない話から始まった会話だが、即座に最近のリネージュMについての話になる。
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ケンラウヘル「そういえば、リネージュM、インしてないみたいだけど、どうかした?」
ケレニス「いやぁ、それがね…ちょっと引退せざるを得ないかもしれない」
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引退する人というのは気まずいと思うこともあるのだろう。
モチベーションというのは人それぞれだ。
チームリーダーとしてはそのモチベーションを与えられなかった、維持できなかったというのは我に至らなかった点がある。
ただ彼は我に対して気を遣っているのだろう、言いづらそうにしていた。
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ケンラウヘル「いいよ、ごめんな、あんまり面白い事できなくて」
ケレニス「いや、違うんだ。引退の理由ってのがモチベーションとかじゃなくてね」
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ケレニス「Uber Eatsなんだ」
ケンラウヘル「は?」
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Uber Eats、突拍子もない単語に驚きを隠せなかった。
Uber Eatsというのは飲食店のデリバリー代行のシステムだ。
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ケンラウヘル「…お前が出前してんの?」
ケレニス「いや、違う、店で導入したんだよ」
ケンラウヘル「それで忙しかったのか、でも前みたいに普通に放置すればいいのに」
ケレニス「その、あれなんだ」
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ケレニス「仕事用の携帯でリネージュMやってて、Uber Eatsがめちゃくちゃ通知くるようになって、放置ができなくなってしまったんや…」
ケンラウヘル「買え、スマホを。」
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とまぁ、色々と引退する理由は様々かもしれない。
そして先述した通り、ゲームの関係というのは良くも悪くも自分のタイミングで切ることができる。
だが、逆に言えば引退したとしても再び一緒に遊ぶ事もできる。
MMOを辞めたらもう追いつかないからインする事も難しいと思うかもしれない。
チームによっては色々と方針なんかも違うかもしれないが、人に会いにフラッと戻るというのも良いのではなかろうか。
そして何度も繰り返すが、ゲームは楽しんでこそ。
置いてかれることで気まずいと思って入らないのは勿体無いこと。
入って置いてかれている状況で気まずさを感じる必要もないし、もし方針の関係でそのチームに戻れない場合でも「また帰ってきたいな」と思うチームというのは必ずあるはず。
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ゲームをただ単に楽しむ、これだけで人生は豊かになるものだ。
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以上。
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