リネージュM(リネM)攻略

リネージュM(リネM)【反王ブログ】:#53 抗えぬもの

MMO、それは体力との勝負。

総員、我が名はケンラウヘル。すなわち反王である。

最近はいたる所で戦火を見かけることが多くなった。

いや、正確には。

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戦火で丸焦げになることが多くなった。

PKというとネガティブな面が強いと思ってしまう人もいるかもしれない。

リネージュというタイトル、その他の「対人(スポーツ的なコンテンツ)」ではなく「PK(両者同意なき戦いと定義)」が存在するゲームは多い。

日本人の大多数は対人は好きだがPKは好まない傾向にあるのも事実。

他のコンテンツは楽しいのにPKのせいでゲームがつまらないなどという声があったり、引退する人などもよく見かける。

どちらかというと我も対人寄りの考えではあるものの、PKというものをどう捉え、それを受け入れた状態でどう遊んでどう楽しむのか。

これがとても重要なのだ。

だが我からすると、PKよりもよっぽど厄介で解決策がない、重大な問題がある。

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寝落ちである。

■傲慢の塔にて

最近は同盟クランと共に色々とクラハンをしたりしている。

人数としては大体3パーティといったところだ。

2パーティ以上の人数になると、やはり広いところでのクラハンというのが主流になってくる。

本来であれば竜のダンジョンなどに行きたいところなのだが、やはり通路が狭くて通れない。

ちょうど傲慢の塔のイベントもやっているということで、傲慢の3Fに狩りに行くことに。

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以前のイベントで傲慢の塔3Fへテレポートできた時以来、行く機会があまりなかった。

やはりドロップ率の低下によってテレポートスクロールが手に入らなくなったのが痛い。

ちょっと前までは傲慢の塔はどの階層も人で溢れかえっていたのだが、最近はめっきり人が少なくなった。

これは意図してやっているのかどうか分からない。

だが狩場を狭めるということよりも、「何かを手に入れる喜び」を絞ってしまうというのはあまり喜ばしい事態ではない。

以前だったら祝福付与スクロールも結構な確率で出たし、傲慢のテレポスクロールもわざわざ購入する必要がないほど出ていたのに、今の状況ではあまりにも少な過ぎてお世辞にも美味しいとは言えないだろう。

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クラハンの前にはアジトでパーティを組む。

集まったのは8名で、エルフが2名、ウィザードが1名、その他は全て前衛という構成。

後衛不足甚だしいのは、最初からいなかったわけではなく、我が軍のウィザードのほとんどが引退してしまったことによる弊害だ。

リネージュ1だとこうした事態は深刻で、狩りができないという話になるのだが、リネMの狩りはソロ推奨傾向にあることと、課金などによる格差の広がりによって狩りバランスが取りにくいといったところだろうか。

一部のボス狩りを除いては前衛だらけのパーティでも何とでもなる感じだ。

では早速行こう、ということで3Fへテレポートするものの、

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敵対の集団に絡まれて即座に撤退。

やはり敵対との抗争が激化した昨今、求められるのは個人の能力や殲滅力は勿論のこと、それ以上に団体行動が求められる。

イミューントゥハームなどの強いスキルやACが150クラスの強化人間などは例外としても、多少のスペック差は人数で埋められる。

まさに戦争とは数だ。

いや、我が軍単体ではこちらの数が上回っていても手も足も出ないだろう、それくらい戦力差は開き切ってしまっている。

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一旦気を取り直し、今度は傲慢の2階でのクラハンを提案する。

傲慢の2階は傲慢下層の中でも空いている方だろう。

アクティブの敵、ゲイザーやサキュバスが大量に沸きすぎて、ソロではなかなか面倒なところだ。

■クラハン

リネMでのクラハンというのは他のMMOと違って特殊な操作方法だ。

手動でも当然できると思うのだが、ある程度余裕なところではオートモードが普通だろう。

なるべく他から離れないようにするだけの手動だ。

そんな中で一番楽しいのは狩りでも何でもなく、仲間と話しながら過ごす時間だろう。

VCでアホなことを話しながら狩りをする。

次のオフ会は何をしようか、冬のキャンプなんて面白そうじゃないかとか。

楽しい時間というのはすぐに過ぎるもので、23時くらいから始めてすでに0時30分を超えていた。

ケンラウヘル「よし、そろそろ締めようか」

そういう感じで話していたのだが。

みけねえさん「あれ?ヴァリさんがいない」

我が軍のNBエルフ、みけねえからの報告で皆がハッと気付く。

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DEのヴァリオスが画面内にいない。

オートでクラハンというのはこういうところで問題が起きる。

全くもって面倒な話だ。

ケンラウヘル「おーい、ヴァリ、どこだー」

VCで問いかけるものの、返事はない。

イヤホンから流れているリネMのBGMを切ってみる。

ケンラウヘル「・・・」

 

ヴァリオス「・・・ォー・・・ォー・・・」

息遣いが聞こえる。

ヴァリオスのVCのボリュームをディスコード上で上げてみる。

ヴァリオス「ゴゴゴゴゴゴゴゴォ」

ボリュームを上げると、人間というよりも動物、ないしハーレーのエンジン音のような重低音が響く。

ジョジョの奇妙な物語を彷彿とさせる、そんな効果音だ。

ケンラウヘル「ヴァリオーーース!起きろー!」

 

ラフィーユ「寝てんじゃねぇよアホー!」

そんな感じでVCは盛り上がる。

ケンラウヘル「まぁ無料復旧すればいいか」

軽い気持ちで言ってみる。

が、ラフィーユから思わぬ一言で事態が変わる。

ラフィーユ「ヴァリ、今日5デッドしてるって言ってたわ…」

ケンラウヘル「起きろーーー!」

みけねえさん「ヴァリさーーーん!」 

ラフィーユ「アホおおおおおお!」

ヴァリはそんなにダイヤを豊富に持っているわけではないし、課金もそこそこだ。

だけれどもリネージュが好きで、頑張ってレベルを上げて装備を整えている。

コツコツ貯めているものが寝落ちでパーになる絶望というのは、すでに15年前のリネージュ1生活でよく知っている。

自分が起きていて強い敵対にやられるならまだしも、雑魚モンスターにコツコツやってきた時間を奪われるというのは心にくるものがある。

どちらかというと周囲の人間に影響が大きい。

どうにかして彼を救わなくてはいけない。

真夜中の救出劇が始まった。

■救出劇

意外と皆真剣に考えて救出を考えていた。

目の前で仲間を見捨てるのは後味が悪い。

リネージュ1だったらマステレポートという手段があったが、リネMでは本人が帰還するか、死ぬか、通信が途切れるかのどれかだ。

【作戦その1】PK通知で起こす

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とりあえず殴ってみる。

死なないように調整しながら殴るものの、VCからは「プレイヤーから攻撃を受けています」という小さな音がヴァリのマイクから流れてくるだけ。

恐らくリネをプレイしている端末とVCの端末は別にしているのだろう。

だが本人は一切起きる気配がない。

ケンラウヘル「くそ、起きないか」

 

ラフィーユ「まじどうしよう・・・」

とか言っている間にも、オートモードのヴァリは縦横無尽に傲慢2階を彷徨い、いつの間にか画面から消えていく。

ここで下手に敵対に発見されたら即座にやられてしまうだろう。

パーティプレイをする場合はマナーモードを切っているので、とにかくヴァリの近くにいるモンスターを先に一発殴り、それをオートで追っていくヴァリを引っ張る。

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まるで羊飼いの気分である。

【作戦その2】電話をかける

 ラフィーユとヴァリオスは元々知り合いであったことと、血盟合併する前はずっとLINEで連絡を取り合っていたこともあり、皆ヴァリオスのLINEは知っている。

とにかくかけてみようという話になる。

ラフィーユからLINE通話をかけると、VCからLINEの着信音が流れてくる。

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同時に、ヴァリオスのキャラクターの動きが止まった。

恐らくLINEの着信をしている携帯でリネをプレイしていたのだろう。

本来であればLINEの通知音で起こそうという趣旨だったのだが、それでも一切起きる気配がない。

だがこれは不幸中の幸いだ。

通話をしていればリネが止まり、続ければタイムアウトとなってリネは落ちる。

よかった、これで寝れる。

既に夜も1時になりかけていた。

みけねえさん「あー良かった」

 

ラフィーユ「にしてもこれだけ鳴ってても起きないのかよ、ヴァリは」

LINE通話を続けること5分ほどが経過した。

もう起きる起きないはどうでもよく、早くこの画面内で止まっているヴァリオスというキャラクターが落ちる事を皆望んでいた。

段々と皆も眠気が襲ってきて、早く寝たいという気分になっているのだろう。

だが画面内のヴァリオスは一切落ちる気配すらなく、モンスターに殴られても何も起きない、ただの案山子になっていた。

LINE通話を中断するたびに、ヴァリオスは再びオート攻撃を行い始める。

園崎「ケン、、、多分それ、通話だと落ちないかも」

園崎はリネ1からの仲間、昔のキャラクター名の名残でパイたんと呼んでいる彼から言葉が発せられる。

園崎「前にリネMやってる際に仕事の電話がかかってきたんだけど、10分くらい通話しても落ちなかったんだよね、、、

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【作戦その3】携帯の電池が切れるまで電話し続ける

リネMをしている携帯とLINEの携帯は同じ。

ということはだ。

LINEで延々と通話して電池を削っていけば、携帯の電源も落ちるのでは。

この作戦を閃いた時、天才のまさにそれだと思った。

みけねえさん「充電しながらだったらアウトですね」

ラフィーユ「そもそも今から何時間かかるんだよ」

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その間にもオート攻撃で縦横無尽に駆け回るヴァリオス。

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ヴァリオスの変身はセバスチャンだ。

夜ももう1時をとっくに過ぎている。

次の日は平日だ。

いつも頑張っている彼を見捨てるわけにはいかないと、必死になって起こそうとするものの、このままだと明日に響いてしまう。

削られる睡眠時間、VCから聞こえる呑気なイビキ、駆け回るセバスチャン変身。

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セバスチャン変身というのはこの槍をブンブン回しながら走るのだが、イライラしてきたのだろう、段々とこの動きが

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煽りに見えてくる始末。

【作戦その4】手を下す

せめてモンスターや敵対にやられるくらいならば、うちらがトドメを刺してやろう。

そういう声も上がり始めた。

普通だったら皆もう少し待った、もうちょっと方法を考えようとなるのだが、もう我々の眠気は限界であった。

ケンラウヘル「皆、ありがとう、もう彼を殺して楽にs

ラフィーユ「殺そう」

園崎「やろう」

みけねえさん「そうしましょう」

食い気味に提案に乗ってきた。

という事で本日のクラハンの最後の締めは、皆で武器を持って

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PKガチャで幕を閉じるのであった。

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寝落ち、ダメ、ゼッタイ。

以上。

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