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総員、我が名はケンラウヘル。すなわち反王である。
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過去の血盟
我はリネージュ1のとあるサーバーで盟主をやっていた。
それは今のリネMのような「君主」ではなく、とある盟主から血盟を「引き継いだ」という流れでのことだ。
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我はその当時はエルフだった。
地属性のエルフで、街中で「アーススキン」をかけてあげる、いわゆる「スキン屋」なんてことをしていた。
レベル40程度のエルフ、今のリネMで例えるならばレベル50か55か。
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本来であればその血盟がどんな血盟だったのか、どういう人物たちがいたのか。
もっと色々と説明したいことがあるが、そういうのを書き始めると膨大に書き物の量が増えてしまうため、いつかその血盟については書こうと思う。
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その血盟にはカリスマ君主が存在した。
どんなカリスマか、これについてもいつか話そう、だが読んでいる周りにもそういう「カリスマ」を持ち合わせた人間というのが、ゲーム内外問わず出くわした事があるだろう。
彼は本当におふざけや下世話な話が好きで、何でこんな人がゲームをしているのだろうと思うくらいだった。
実際にオフ会で会った時も、今で言う所の「パリピ」や「チャラ男」と言われる分類に入った外見と中身をしていた。
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その血盟が初心者村で募集をかけていた頃、攻城戦の傭兵が終わってフラフラしている我に話しかけてきて、ひょんな事からその血盟に所属させてもらうことになった。
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初心者血盟といっても、本当の本当に初心者だらけの集まり。
初めてのネットゲームだったという者もいれば、ゲーム自体が初めてという人だらけの血盟だった。
と言いながらも、我もリネージュ1が初めてのネットゲームだったが。
ほんの1ヶ月か2ヶ月くらい始めた我の方が知識があり、レベルも高かった事から、実質ナンバー2として血盟の盛り上げを図っていた。
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その時間は本当に楽しい思い出ばかりだ。
1年くらいだったろうか。
若い頃の時間の経過というのは長いと大人たちは言っていたが、当時の我としてはあっという間の時間であり、毎日が笑いとワクワクに包まれていた。
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当時はネット回線やPCのスペックが弱く、リネージュ1の裏でブラウザ1つ立ち上げていたらフリーズするくらいの、オンラインゲーム黎明期の時代。
スカイプという存在はあったが同時に起動できない人も多く、大抵がチャットのやり取りである。
その文字から綴られる会話から一喜一憂したものだ。
リネージュというゲームも非常に魅力的ではあったが、それよりも何よりも、血盟というものが楽しい、これに尽きる。
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盟主の引退
「盟主が引退する」
突拍子もない宣言に、我の心の中に稲妻が走った。
この血盟以上に楽しいところはない、むしろ生活の一部と化していたのだから、若い我には衝撃すぎる話だった。
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歳を重ねた今になって思えば、ゲームのチームなんていうものは人生において一過性の楽しみに過ぎない。
そもそもオンラインゲーム自体だってサービスが終了してしまえば、全てが終わってしまうもの。
まさに砂上の楼閣が高く積み上がった存在ともいえよう。
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だが、1年という年月をかけて作ってきた楼閣が崩れるのを目前にして、我はいてもたってもいられず、できるかどうかも分からない「盟主」を買って出た。
うまくいくかいかないか、そんなのも分からない。
失敗して楼閣どころか砂塵一つ残らなくなるのではないかとも考えたこともある。
だがどうしてもこの生活を崩したくなかったという想いだけで行動に出た。
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血盟の繁栄と衰退
血盟は思った以上に盛り上がった。
これは周りに面白い奴らがいて、それを支えてくれる人がいたからに他ならない。
我が引き継ぎ、我が盟主となった血盟は4年以上続いた。
当然、そこには4年分のストーリーがある。
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これについては到底1話程度じゃ収まりきらない。
これも必ずいつか、このブログで伝えよう。
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問題は山ほどあったものの、毎日を楽しく過ごすことができた。
心の拠り所、安心できる場所、良く言うとこんな感じだが、明らかに依存、いわゆる廃人に近しい状態だったろう。
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しかし、4年経つと様々なことが起きる。
ゲーム人口とか、人付き合いとか。
その中でもやはり一番大きかったのは就職だった。
学生時代から始めていたリネージュ、周りもほとんどが同い年、もしくはそれに近しい年齢の者が多い。
実は就職だけではないのだが、やはりゲームをする時間を物理的に確保することができず、依存し続けた砂上の楼閣は静かに崩れていき、その崩れた残骸を見ることもなく、我はリネージュをやめていた。
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何故こんな話をするのか
という事で、前振りとしてはこんな感じで留めさせてもらう。
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何でこんな話をするのかというとだ。
我の血盟で遊んでいた仲間がリネージュMをキッカケに再び集まり、オフ会をしようという話になったからだ。
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こういう風に簡単に書いてしまうと、過去にどんな関係だったのか、どんなMMOライフを過ごしていたのかを書かねばならいと思った、のだが。
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如何せん、十代後半から二十歳を超えた時の4年というのは色々とあり過ぎた。
いい物語も悪い物語も含め、一つの事象を書こうとするとそこから葉脈のように思い出が脳裏に浮かぶ。
そうなると指が止まらないので更新が滞ってしまう。
そのため、過去の話を中途半端であるがダイジェストとして切り取り、書かせてもらった。
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ブログは1回1,000文字でいいとAppliv Gamesから言われている。
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この時点で既に2,200文字をオーバーしている自体に驚愕しているが、ようやく本編を書こうとしよう。
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オフ会の調整
過去のブログにて、同じような事を書いたことがある。
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この時に会った仲間が六名程度だったのだが、リネージュMがサービス開始される直前に作られたLINEグループにて参加者がその時の写真を貼ったりそれについて話していたところ、「俺も行く!」「私も!」「久々に会おうぜ!」という流れになったのだ。
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我がリネージュ1でオフ会をしていた時はコースが決まっていた。
まずは飲み屋、そしてカラオケ、最後にはネットカフェでオールしてリネージュ1で遊ぶ。
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これがデフォルトに設定された我々の遊び方だった。
ネットカフェで眠くなったら椅子ではなく、机の下に寝っ転がって熟睡していたのをよく覚えている。
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あの時は我よりも年下の者もいた。
何ならリネージュ1時代には女子高生だった女の子も、今や30代になっているという残酷な時の流れを体感できる。
オールで遊ぶのもいいのだが、今回の参加者全員が社会人。
しかも「オフ会しよう!」と日程を皆で調整した結果、まさかの平日に泊まりがけでやるという地獄の判断が下された。
調整というのは名ばかりで「まぁ何とかなるっしょ!」という感じで決まったのが本筋だ。
この後先考えない勢いだけの考え方は嫌いではないし、昔からそうだったからこそ楽しく過ごせていたのだ。
皆全く変わっていないようで何よりと思う反面、我含めて全くの進歩のなさに笑いさえ出てきてしまう。
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オフ会場
オフ会の会場は新宿のとあるレンタルスペースで行われた。
参加人数は十名ほど。
つい最近会った顔ぶれもいれば、十年以上振りに会うメンバーも多数だ。
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オフ会幹事が用意してくれたのはとあるアパートの1室。
新宿駅から徒歩数分、大通りから2つほど小さな通りに入った住宅街の中のアパートだ。
中に入るや否や、「おおおお!」という歓声が上がった。
我もそれにつられて声を上げてしまった。
会ったのは皆十年以上前だというのに、そのほとんどが昔のままだ。
タイムスリップの感覚とはこんな感じなのだろうと確信した。
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中はちょっと広めの1DK。
玄関とはお世辞にも言えない、外と床の境界線が四角く区切られているだけの入り口。
入って目の間に広がるのは大きな床置きのエアベッド2つ、これが部屋の3分の2を占めており、左手に小さな机と椅子、台所、ユニットバスがある部屋。
ここならば四名くらいだったら快適な広さだったろうが、10人はかなり狭さを感じるところだ。
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昔だったら「カラオケ行こう!」とか「ネットカフェ行こうぜー!」とか、そういう感じで外に繰り出していたかもしれないが、平日の仕事終わり、そして明日も皆仕事がある。
まずはこのベッドに皆で座って談笑しながら、
皆でファミコンバトル。
これがまた盛り上がるのなんの。
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そして10人で夕飯でも食おうという話になったのだが、結論としては
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「寿司とピザを注文してここから動かない」という、明日の仕事に向けてなるべく体力は温存しておこうという魂胆丸出しの「ダメな大人たちオフ会」になった。
コンビニで酒を買い、つまみを買い、昔話に華が咲く。
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これももっと掘り下げて話したいのだが、また文字数がおかしいことになるのであえて割愛。
ちょっと概要だけでぼやっとしてしまうかもしれないが、とにかく心底楽しいというのが全てだ。
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リネージュ1をしていたあの頃は我も含めガキだった。
色々なことがあったが、時を経て、当時あった男女関係のもつれの真相の話を聞いたり、実は誰と誰が結婚してたりなど。
実際にリネージュ1をしている際には話せないような内容まで赤裸々かつ面白おかしく皆で笑い飛ばしていた。
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中には喧嘩別れのような感じで別れたメンバーもいる。
だがもう十年経っているところで「あの時は若かったなw」「今だったら笑い話だなw」と自然と会話も弾んだ。
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この空気感を例えると、同窓会、というのもまた違う気がしてならない。
同窓会っていうのは、これは我だけではないと願いたいのだが、どうしても気を使う。
気を使うのもそうだし、何かと比較してしまう。
同じ環境で数年間一緒だった同い年の集団が、やれどこに勤めた、やれ年収いくらだのと、面倒臭いことこの上ない。
いわゆる世間話というやつも一緒に話したところで趣味も様々、言葉も一つ一つ選び、結局は気を使って疲れるだけだ。
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だがこの空間はどうだろう。
同窓会では言葉を選んでいたが、飛び交う単語が「君主」だの「DK」だの「ボス」だのと、おもちゃ箱をひっくり返したような楽しさがある。
気を使わずに曝け出しながら、ケラケラと笑い合うのが本当に心地良い。
これはオフ会ならではの楽しさだ。
しかし、この十年ぶりにあったメンバーとのオフ会というのも感慨深い。
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想像してもらいたい、学校の同窓会で十年ぶりに会った同級生たちと何をするか。
店を予約して、酒飲んで、世間話して、いつかゴルフ行こうよみたいな社交辞令で別れる。
そんなありふれた、つまらない物語ばかりだ。
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だが十年ぶりのオフ会は一味違う。
十年ぶりに再開した仲間と唐突に
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「よし、銭湯行くか」
「いいね、暑いし」
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これだ。
この勢いがオフ会のいいところだ。
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同級生に「銭湯でも行くか」なんて言おうものなら白い目で見られるに決まっている。
気遣いの境界線が極めて不安定でぼやけた感じが本当に心地よい。
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にしてもだ。
誰が十年ぶりの再会の喜びを銭湯の湯船に浸かりながら語り合うと予想できただろうか。
一緒に銭湯に入るなんてことはしたことがなかったが、これは皆でカラオケに行くのと同じだと、湯船のジェットバスに打たれながら感じていた。
居心地の良さ。
これに尽きる。
騒いでいるか、まったりと湯に浸かっているか、そういう表面的な部分ではなく、ただただ居心地が良い。
むしろこれだけでいい。
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オフ会のススメ
オンラインゲームに対して、我はずっと提唱していることがある。
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オンラインゲームというのは何をするかではない。
何が実装されるのかを待ったり文句を言ったりして遊ぶのではない。
結論から言うと、誰と一緒に遊ぶかだ。
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MMOでの思い出というと、表面的なところで言うならば「昔のデスペナルティはきつかったよな」とか「メンテナンス明けのフェニダッシュ熱かったな」とか、そういうので盛り上がるものだが、その全ての思い出にはそれを共有する人がいて、最終的には全ての思い出が人と紐付いているのだ。
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本当に書きたいことが色々とある、皆で部屋で談笑している時の話、銭湯で暴れた話、皆でリネMでボス狩りをした話、さらには
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30を超えた大人たちが1つのベッドに四名ずつ、垂直に並んで寝たりとか。
普通に生活していたらまず体験できないような、ある意味これも冒険というか、そういうワクワク感がたまらない。
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ちなみに、リネージュMも色々と一緒にプレイしていたのだが、残念ながらボスを一匹も見つけることができず。
ただ一番盛り上がったのは、君主キャラ(CHAプリ)をしている奴が赤変身チャレンジを無理してやり始めて、出てきた赤変身が見事に
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警備兵「弓」だったのには心底皆で笑った。
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こういうオフ会ならではなの経験をしたことがない人たちに、この面白さというのを伝えていきたいなと、しみじみ感じた。
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今後のブログについて
今回はかなりぼやっと概要を、しかも早足で駆け抜けてしまった。
最近は攻略だったり、イベントの所感だったりと、そういう記事が多かったかもしれないが、正直我の攻略なんかよりももっと有益な情報が溢れている。
色々と検討した結果なのだが、我は我なりの「物語」、それはゲーム内外、両方の側面から楽しさを伝えていこうと思う。
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以上。
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